キリンビール株式会社
JFEエンジニアリング株式会社
株式会社JVCケンウッド
マツダ株式会社
東芝エネルギーシステムズ株式会社
キリンビール株式会社
キリン横浜ビアビレッジ
横浜市鶴見区生麦1-17-1 http://www.kirin.co.jp/entertainment/factory/yokohama/
キリン横浜ビアビレッジでは、こだわりのビールが出来るまでをガイドがご案内し、工場できたてビールが試飲できる「工場見学」を行っています。また、緑豊かな庭園には、オリジナルビールが飲めるパブ「スプリングバレー」やバーベキューが楽しめるレストラン「ビアポート」があります。2012年に「ビアポート」前のビオトープ池をリニューアルしました。工場見学(無料)は予約制
施設概要:事業所敷地面積約190,000㎡ ビオトープ池約190㎡
調査地
ビオトープ池(約190㎡):従来のビオトープ池を2012年8月にリニューアルしています。コンクリートブロックで3分割し、中央部分はトンボの飛来を促すために、繁茂していたガマを整理して水面積を確保しました。
その他の部分は絶滅危惧種であるホトケドジョウ、ヨコハマメダカの保全地としています。
敷地内緑地:ビオトープ池と合わせて、緑地全体の植栽もリニューアルしました。
環境エコアップの取り組み
「生物多様性横浜行動計画(横浜市)」の主旨にのっとり、ビオトープ整備による絶滅危惧種の保全、チョウやトンボの生態系ネットワーク強化を推進しています。また、「京浜の森づくり事業/地域緑のまちづくり事業(生麦・新子安地区)」により工場の緑地が市民の憩いの場となるよう地域緑化計画を策定、敷地内緑地整備が完成し、工場来場者に一般公開しています。
トンボ調査では、2011年8種、2012年7種、2013年7種のトンボを確認しており今後、チョウトンボやギンヤンマ等の飛来頭数が増えていくことをめざしています。
エコアップここに注目!
「自然の恵みを感じるツアー」開催中!
緑地やビオトープを、自然の恵み、生きものの賑わい、植物の彩り、横浜とビールの4テーマに分けて解説する「自然の恵みを感じるツアー」を毎週日曜日に開催、第3日曜日を中心に専門家の解説付スペシャルツアーとしています。(開催日はHPをご確認下さい)
また、2014年3月には閉館された東京ガス環境エネルギー館で大切に保全されてきたヨコハマメダカの一部を譲り受け、ビオトープに放流しています。
JFEエンジニアリング株式会社
横浜本社
横浜市鶴見区末広町2-1
(JFEトンボみち:横浜市鶴見区末広町1-1-5)
http://www.jfe-eng.co.jp/
横浜本社(鶴見製作所)は、京浜工業地帯の生みの親と言われる浅野総一郎が1916年に創立した(株)横浜造船所を発端とし、以来、製鉄、重工業、造船等の事業を担い、現在はエンジニアリング事業を担う基幹事業所としてグループ会社を含む約4,000人が働いてします。雨水を利用したトンボ池と遊歩道「JFEトンボみち」として整備し、2009年より一般に常時公開(昼間)しています。
施設概要:事業所敷地面積約300,000㎡ 緑地面積約33,000㎡
調査地
トンボ池(約100㎡):2009年5月の開園以降、水草が茂りメダカが大量発生して世代交代をしています。オナガやセキレイ、アオサギなどの野鳥もやって来ます。
遊歩道(幅4m、全長290m):放課後にやってくる子どもたちの遊び場となるほか、ジョギングや犬の散歩、近隣企業で働く方々の憩いの場として利用されています。
※JFEトンボみち全体で約2,300㎡。
環境エコアップの取り組み
親子で学ぶ「生きもの観察会」 地域の小学生と保護者を対象に毎年5月、JFEトンボみちで「生きもの観察会」を開催しています。観察会では、自分でアミを持ち、つかまえたヤゴたちを顕微鏡などでじっくりと観察します。専門家がわかりやすく教えてくれるので、生きものの名前や観察のポイントが、親子で学べます。楽しく「体験」することで、きっと生きものが好きになる!そんな観察会です!
地域のボランティアを中心にした「トンボみちファンクラブ」では、毎月の遊歩道清掃や、草花・野菜の栽培を楽しみながら、「JFEトンボみち憲章」の実現をめざして活動しています。フォーラムの調査に参加して、自然環境の再生・整備、生態系の維持・保全など自然と接する新たな視点を得たほか、他企業や市民の方々との交流も貴重な財産となっています。
JFEトンボみち憲章(生きものとのやくそく)2012年4月制定:
1. 虫や鳥や草花と仲よくしよう!(自然との共生)
2. トンボやいろんな生きものたちがくらせる場所にしよう!(生物多様性の保全)
3. ルールを守って、みんなで楽しく自然とふれあおう!(地域のオアシス)
エコアップここに注目!
近隣の小学生たちが植えた、横浜では稀少となったアサザの黄色い花。そして、オスの尻尾のコバルトブルーが鮮やかなギンヤンマ。どちらもJFEトンボみちで会うことができます。アサザの花は午前中がおすすめです。
株式会社JVCケンウッド
横浜市神奈川区守屋町3-12
http://www.jvckenwood.co.jp/
オートモーティブ分野、パブリックサービス分野、メディアサービス分野の事業等を営む。
(株)JVCケンウッドの本社において、事業所内の緑地を増やし環境・景観を向上させ、お客さまや従業員の「憩いの場」としている。また、トンボはドコまで飛ぶかフォーラムにもスタート時より参加しており、京浜臨海部地区のエコアップに貢献するため、2006年にトンボ池を設置している。
施設概要:事業所敷地面積18,596㎡ 止水型ビオトープ約20㎡
《環境エコアップの取り組み》
水草も多様になり、観察できるトンボも増えています
現在、トンボ池で確認のできる植物は、コガマ、サンカクイ、ツルヨシ、マコモ、イ、クサイ、タヌキモなど、池にはメダカやヤゴが生息しています。
ここ数年は、カルガモの飛来もありました。トンボの観測数は前年に比べて増えていて、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コノシメトンボ、ギンヤンマなどが確認されています。
近年は、水草の伸び、藻の発生により定期的な手入れが必要となっています。また、緑地には水辺に樹陰を創出する活動も必要ですが、今後も活動を中心に生物多様性の保全や京浜臨海部における環境エコアップ普及に貢献していきます。
トンボの生息環境を水草刈りで保全
トンボ池の完成から9年が経過し定期的な手入れが必要になってきたことから、フォーラムメンバー、市民団体、従業員の協力によって定期的な水草刈りを実施し、トンボの飛来しやすい環境にしています。
マツダ株式会社
マツダR&Dセンター横浜
横浜市神奈川区守屋町2-5
http://www.mazda.com/ja/about/profile/access/rd-yokohama/
この敷地は1927年に日本フォード社が建てた日本初の自動車の量産組立工場の跡地で、日本の自動車産業にとって記念すべき場所です。1979年にフォードとマツダの資本提携からマツダがこの地を取得し、1987年よりマツダR&Dセンター横浜となり、首都圏の先行開発拠点になりました。
製造所ではないため、敷地内は静かな環境で、中庭にはタイル張りの池があり、高木を中心とした豊かな樹林地や、緑に囲まれたテニスコートなどもあります。
(敷地面積 約35,000㎡ 緑地面積 約5,400㎡)
<調査地>
【ビオトープ】2009年に中庭の池にプラ舟を沈めて水草を移植し、トンボなど水辺の生物に対する生息環境を整備し、自然再生・緑の拡充に取り組んでいます。水草は市内の河川流域に自生する水生植物で、カンガレイ、ハリイ、オモダカ、エビモ、ヒメガマ、ショウブ、ジュジュダマを移植して止水型のビオトープを作りました。(約155㎡)
これにより水質が改善され、施工前は濁った水の入れ替えを年に4 ~5回していましたが、今ではしなくてすむようになりました。
【緑地】敷地内の樹木は約4,500本になり、四季折々の花が社員や来場者の心を和ませてくれます。
【トンボ】2004年からトンボの飛来調査も行っています。移植した水草の成長とともに飛来してくるトンボの姿も増えました。トンボを通して、企業と自然の共存が身近なこととして感じられるようになりました。
<水中生物調査>
【水中生物】トンボ捕獲調査と並行して水中生物の調査をしたところ、ゲンゴロウ、アメンボ、ヤゴ、エビなど多種多様な水中生物が観察され、プランクトンもたくさん繁殖していることが分かりました。この池の水面が広く、水深も浅くて均一であり、日当たりがいいことが、水中生物が生育する上で良い環境になっているようです(調査・写真:佐野真吾氏)。
<エコアップ ここにも注目!>
【野鳥】 このビオトープは野鳥の水飲み場でもあり、生物の営みを感じられる大切な場所となっています。飛来してくる野鳥は、オナガ、ヒヨドリ、ムクドリ、カルガモ、セキレイなどで、年によってはカルガモがヒナを育てる光景を見ることもできます。
東芝エネルギーシステムズ株式会社
京浜事業所
横浜市鶴見区末広町2-4 http://www.toshiba.co.jp/contact/guide/factory.htm
1925年の設立以来、東芝のエネルギー機器事業の中核工場として電力の安定供給と環境調和を目指し、火力・水力・原子力発電機器、タービン、新エネルギー機器の開発、製造をしている。1997年にISO14001環境マネジメントシステムを取得し、環境調和型製品の提供と、生産における汚染防止、環境負荷低減に全従業員一丸となって取り組んでいます。
敷地の一部は「海芝公園」として市民の方に開放し、憩いの場として提供しています。
施設概要:施設敷地面積約499,000㎡(本工場、タービン工場、入舟分工場を含む) 敷地内緑地約50,350㎡
調査地
本工場ビオトープ(297㎡):2014年4月に(京浜)グラウンド跡地に事務棟を建設した際に、新芝浦駅前にビオトープも造成しました。睡蓮鉢と止水池を設けた環境に、チャイロチビゲンゴロウやヤゴの生息も観察できました。また、トンボのほかチョウ、ハチなどの飛翔昆虫も徐々に増えてきました。 タービン工場緑地(10,682㎡):池にはショウジョウトンボをはじめ数種のトンボのヤゴやメダカ、クチボソも見られ、飼育で放流したホトケドジョウも順調に繁殖し、個体数も増えました。
生物多様性をもっと多くの人に!
東芝グループでは、事業所を基点とした他企業、市民団体、教育・研究機関、行政、専門家などとコミュニケーションを図り、地域連携による生態ネットワークで生物多様性保全活動に取組んでいます。また、事業所敷地内の緑化にも、生態系保護の配慮を心掛けています。こらからも更に多くの空中移動生物の飛来、水生生物保護ために、ビオトープ・池・緑化などの整備を進め、来所者や従業員に生物の営みを身近に感じてもらうような工夫を凝らし、環境エコアップ普及に貢献したいと考えています。
エコアップここに注目!
新芝浦駅前のビオトープを見に来てください! 工場に入ることなくどなたでも見学は可能です。